今回はスナック男性の仕事でです。女性の接客に比べると男性の方が裏方に回るように見えますが、実際に話を聞いてみると、女性以上に気を使う場面も多々あります。
というわけで実際に現場で働いていた正社員の方3名の声を元に時給や仕事で特に大変な部分を本音で紹介しようと思います。
スナック男性の正社員の仕事内容と時給について
スナックの正社員男性の仕事は以下のようなものです。
- お酒やおつまみなどの買い出し
- 店内清掃の手伝い
- キャストの配置換え
- 客とのトラブル時の交渉
女性スタッフと違って接待に関してはそこまで多くないのですが、その分雑用と管理業務が増えてきます。ママさん1人でやっているとことと大手の傘下に入っているところでは仕事内容がかなり違います。
大手は管理体制がきちんとできていますが、ほとんどのスナックは個人経営が多いので当たり外れが多いです。
スナック男性の給料ですが、大体平均で25万前後です。女性スタッフと違ってドリンクバックや同伴などのインセンティブが働かないのと、残業計算があいまいなのでそこまで割の良い仕事ではありまん。
客引きがうまくいくと初回の4割バックとうところもありますが、これは店によってかなり違います。
では実際スナック男性の仕事はどんな点が本当にきついのかを紹介します。
スナックバイトは反社の人と絡むことがあって大変(30代男性)

30代の頃にスナックのボーイ(黒服)として働いておりました。その頃の給料は手取りで月に23万円程度でした。休日は日曜日のみでした。経営していた店は東京都足立区の駅前にありました。現在は水商売とは縁が無い生活を送っております
働いていたスナックを辞めた一番の理由は、反社会的勢力の方たちと関わったことです。どうしても水商売では地元の組織の人たちとの交流が付きものです。
地域によっては関わり方が違うかと思われますが、場所によっては毎月、みかじめ料を支払うこともあります。お客が少ない時にはキャッチとして外で立っていることもあります。
ですので、自然と地元の人たちとは顔なじみになっております。自分は呼び込みが苦手で何度もこの仕事は向いていないから辞めようと考えておりました。時には地元の方たちが誤解して殴られることもありました。
また、大金を貸して欲しいと言われた時に、この店を辞めようと思いました。最終的には、当時に付き合い始めた彼女との結婚を考えて、日中の仕事に切り換えました。
スナックバイトで大変だったことは3つ
スナックのアルバイトで大変だと思うの3つです
- 飲食の売り上げを伸ばす必要がある
- キャストの会話力の向上を手伝う必要がある
- ホステスの配置換えに気を使う
ボーイとして働くのであれば、売上を伸ばすことが大変だと思われます。スナックはキャバクラとは違い、飲食などで売上を確保しないといけない部分があります。
それには、お客が通ってくれるようなホステスがいないとダメです。時間制のキャバクラでは若い女の子が座っているだけでも売上になりますが、スナックではお客と話しができない子は不要です。
ホステスもそうですが、ボーイも気が付かないタイプですと働くのが難しいです。
今は禁煙のところが増えているかもしれないですけど、灰皿の交換はマメに行うのが常識です。ホステスの配置も考える必要があります。ここはキャバクラでも一緒だと思われます。
あと、この業界では自分の店の女の子に手を出すのはタブーとなっておりますので気を付けてください。地元の方たちとの関わりも程々にした方が良いです。
スナックのボーイも悪酔いの客に絡まれるのがきつい!

スナックで働いていたボーイです。13年勤務。手伝いだけでなくカクテルも作りますし、実際カウンター越しですが接客もやっています。年収はょっと低めの380万円で不満タラタラです。 富山市の中心街(飲み屋街)に勤務しています。
当然お酒が入る場所なのでいろんなことが毎日起こります。特に「酒癖の悪い」お客さんが問題です。当店は女性がママを含めて常時5名と私。美味しいお酒と女性が語り合う場所なのですが、勘違い客に問題あり。
お客さんのほとんどは男性客で「おさわり」は常時頻発しています。
おわ割はは禁止のスナックですから、私が止めに入りますが、言う事を聞かないお客が多いです。最悪なお客さんは出て行ってもらいます。
ところが、閉店まで待ち伏せするストーカーみたいな方はどこにでもいると思いますが、警察を呼んだり、その場で処理したり。私の仕事はなんなのかと考えることはしょっちゅうありますね・・。
女の子はストーカー被害で10人以上は止めました。私は何とか続けていますが、同伴とアフター含めてお客さんと付き合っていると体はボロボロになります。
スナックのボーイは顧客の管理が大変
自分がスナックのボーイで大変だったことはやはり客の管理です
- 太客を捕まえる話術が必要
- 政治など難しい話を振られる
- 飲み過ぎて体調を壊す
この3つです。
女性スタッフは、お客さんを店に引っ張ってくるにはやはり同伴が大事。収入面も大分かわりますし、太いお客さんを見つけるまでが大変ですね。
ただのエロオヤジでは長続きしません。
若い客はキャバクラに行ってもらって、既婚者で中年の役員、もしくは管理職の人とうまく付き合っていかなければならない。
そんな人達との会話するのにも、ある程度(経済や政治など)「情報」をとっていなければならないので以外に大変です。私は全てのお酒の知識があり接客も得意ですから問題はありません。
特に女の子は人との距離の詰め方、距離のとり方に神経を使わないと長続きしませんよ。
最後はお客さんと一緒にお酒を飲むので、体調管理と体のケアはとても大事だと思います。
スナックは残業が多く給料も安かった

ネイさんと言います。過去のスナックにて、男性スタッフとして働いておりました。
年収は、300万ほどでお店があった場所については兵庫県です。現在お店は跡形もなくなりました。耐震性に問題があるということで取り壊しされたのです。
短時間で割と稼げるんですが、経営者によっては残業が多いんですね。
特に男性の場合、完全に裏方でお仕事の掛け持ちをしていた自分としては、残業があって、3時間ほど残業になりますと、別のお仕事に影響するということでものすっごいしんどい状況で別の仕事に入るわけです。
これが辞めたいと感じる部分で、そしてなんで残業があるの?という部分ですが、これは、大きいお店なんかでホールスタッフとか男性のスタッフの方は、早い話、ママさんの気分次第で営業時間が伸びてしまうという点がありまして、営業時間が延びれば、ホールスタッフが必要ですから仕事が延長されるわけです。
もちろんホールスタッフ以外も残業ですが、後始末というものを常に意識しないといけないため、女性のすなっ店員と比較した場合、残業時間が長い点がスナックをやめたのです。
ちなみに、以前私が働いていた経営者の人は借金をしてまして、借金取りを追い返すという仕事もしていたんですが、そうした仕事をしていてボーナスをもらったことがありまして、借金取りを相手にしているほうが残業より楽でしたね。
悪い経営者に当たると本当につらい
スナックの仕事で大変なことですが、経営者に振り回される、この点につきます。あまり言いたくないんですが、はっきりと言いますと、経営者がろくでもない人だった場合、マークされまして、お金を貸しているだとか、借金取りのような人が来ることだってあります。
うちの場合、そうした問題から、経営者が変わりましたが次の経営者の方も曲者で、平気で営業時間を延ばして残業という形で労働する羽目になったので、どちらかというと借金取りを追い払うとか借金取りとお話してお帰り願うという仕事をしていたほうが気が楽でしたね。
借金取りをうまく追い返すことができれば、ボーナスがもらえましたので、経営者に振り回されるという点がスナックで一番大変な部分です。
おそらくこれは男性スタッフや女性スタッフでも同じです。
すべて経営者次第で、よい経営者に恵まれたのであれば、多少収入が少なくとも我慢です。
逆に、悪い経営者で給料も少ないのであれば、とっととやめたほうが良いというのがこの世界です。
私は、3回ほどお店を転々として仕事をしたことがありますが、いずれも言えるのは、経営者次第でやる気も変わりますし、心構えも変わりますし、経営者に対する気持ちも変わります。
よって、経営者に恵まれるというのはそれだけ幸福でそれなのにもかかわらずやめるというのは、ありえない選択です。
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